相模原校 淵野辺校 相模大野校
一つの言語を学ぶのには一生かかります。学ぶべきこと全てを生徒に教える方法はありません。教師さえ学ぶべきことを全て知っているわけではないのです。ですから、生徒を自立した学習者にするのが一番の方法です。
私は、以下の順に能力を身に付けられるように生徒を指導しています。
1.聴解力(音、意味)、発音
2.文法
3.読解
4.作文
どの授業でも2~3つの分野をカバーします。作文は時間が必要なため、必要に応じて行います。複数の分野をカバーするために1回の授業でどんなことを行うか、例を挙げてみましょう。
1.教材
文章が書いてある絵本、フラッシュカード等。
2.方法
私が読んで聞かせたり、録音を聴いたりした後、生徒が音読する。聞いたことを繰り返すのでリスニングと発音の練習になる。見たことや読んだことを声に出すので、聴覚、視覚の訓練になる。
3.読解と文法
話を聞いたり質問に答えさせたりして理解の度合いを確認。文章の一部を変えて正しい文が作れるか、文法能力もチェック。例えば名詞、動詞、形容詞などを置き換える。
この練習は文章の変化を理解し、瞬時に文章を組み立てる訓練になる。時々、私自身がわざとミスをして、生徒に直させる。
4.結果
しばらくすると生徒は言葉の流れに慣れ、徐々に流暢になり文法も理解していく。子どもによって上達の速度は異なる。
多くの場合は極力シンプルな文章を使うように努めています。語彙を増やすよりも持っている知識を最大限に活用できる力を身に着けることを目指しています。この能力を身に付ければ、あとは自力で語彙を増やせます。
語学の習得には時間と努力を要します。多くの学習者は、急ぎすぎたり、努力を怠ったり、結果が出る前に諦めてしまったりします。こうなると、能力が身につかず、フラストレーションが溜まってしまいます。