相模原校 淵野辺校 相模大野校
毎年4月には多くの新入社員が入社します。同じレベルの新入社員が同条件で大勢入社しますが、社長になるのはその中の一人です。では、その一人はどうやって他の社員より抜きん出るようになるのでしょう?それは、他人が持っている能力に加え、比類のないリーダーシップを持ち合わせているからです。
長い間私は、生まれつきリーダーになる人と、そうでない人がいるという神話を信じていました。その後、世間で成功した人の話を聞いたり読んだりしました。更に、政治、経済、スポーツ、学術、宗教など様々な分野で成功を収めた人の話を読みました。そして、私の理解は間違っていたと悟りました。
成功を収めた人は他の人と始めは何の変りもないのです。違いの一つは、決めたことを実行する強い意志と自覚、目的を達成するために周囲の人に影響を与える能力です。
経歴が違っても同じように成功を収めている人を知っています。それほど成功を収めなかった親でもその子どもが成功を収めた例や、その逆の例の話も読みました。
遊び
「子どもの「遊び」は魔法の授業」の中で著者の キャシー ハーシュ=パセック、ロバータ・ミシュニック ゴリンコフの両心理学博士(母親でもある)は、「何をやるか、いつやるか、など計画で他人に頼る子に育てることは、自分でゲームを作る楽しみ、達成感、人生を楽しむための自立性を奪うことになる」と述べています。習い事などで忙しい毎日を送る子はストレスを抱えながら成長するだけでなく、沢山遊んだ子どもに比べ、成人した際に優秀でなくなってしまう場合が多いという大規模調査の結果も示しています。
私の息子は25週で生まれ、体重は900グラムでした。早産の影響は甚大でした。3才になっても2語以上の文章を作れませんでした。5歳のころにはもう少し話せるようになりましたが、他の5歳児の様には話せませんでした。そこで、妻と私は英語を話す心理学者の所へ息子を連れていく事にしました。その先生は、息子の言語はあまり発達していないと言いました。そして、言語療法士の治療を受ける事、英語、日本語の2言語と関わらなくて済む環境へ引っ越すことをすすめました。保育園の園長先生は息子の日本語能力に懸念を示し、日本語を教え始めるよう私達に勧めました。
私たちは非常に心配しました。しかし私たちは、言語療法も受けないし1言語で済む環境へ引っ越しもしないと決断しました。そして、日本語は自然に覚えるだろうから英語を教えようと決めました。子どもの為に何でもしようと堅く誓いました。それから、子どもはどのように成長するのか、特に言語をどうやって習得していくのかを勉強し始めました。
学校へ通い出す少し前に、息子の問題の決定的な解決策に気づきました。息子は大人とコミュニケーションうまくできなくても、子ども同士ではコミュニケーションが上手なことに気づいたのです。ですから、もっと上手になるように、息子が十分に遊べるよう、特に友達と沢山遊べるよう何でもしようと決めました。ゲームは無し、テレビも最小限です。家では妹と遊んだり、色々なもので工作したりしました。絵が大好きになりました。彼の年齢では考えられない程素晴らしい絵でした。
塾にも入れましたが、すぐにやめました。私の方が彼の力になれると思ったからです。言語能力、社会的能力も成長し続けました。毎年着実に伸びていきました。今では家族で一番おしゃべりです。日本語、英語の両方を話します。日本語の方が英語より得意で、とても早口です。
学校の教科で苦手なものもありますが、がんばって勉強しています。勉強を見てやっていると、以前より早く理解するようになったことが判ります。理解の過程に非常に感心させられます。
私たちは息子を誇りに思います。12歳にしては素晴らしい創造力とリーダーシップ能力です。友人との関係も良好です。友達と何ができるか、いつも考えています。数か月前には友人5人を招いてお泊り会をしました。私たちは彼が必要としていることを助けてやりました。先週末は友人とサッカーの試合の計画を立てました。プログラムを書き、トロフィーを作りました。参加者に配る鉛筆を買う為にみんながお小遣いを持ち寄りました。時間や着るもの決めました。12人の子が参加しました。計画を聞いた時、私はとてもうれしく思いました。そして、録画できるようにビデオカメラを貸しました。彼らは順番にビデオを撮り、あとでみんなで見られるようにしました。大人は一人も手を出しませんでした。
私の子ども達にとって、学校での勉強、英語、ピアノなどと同様、遊ぶ時間のプライオリティはとても高いのです。遊びはどんな子どもにも非常に大切なのです。