普通の子どもを立派な大人に育てる - その4

様々な分野で成功を収めた人々について学ぶうち、収めなかった人々にも共通する事柄を一つ発見しました。普通の人がやりたくないと思ったことは、成功を収めた人もやりたくないと思ったのです。2者の違いは、成功を収めた人々はやりたくないことでも行ったことです。
例を挙げましょう。現在60代の非常に成功したビジネスマンで、世界的に有名な作家であり演説家である彼は、毎朝必ず行った運動習慣について語りました。「やりたくない時はどうしたか?」」との質問に対し、「いつもやりたくなかったけれど、仕方なくやりました」と答えました。
すべきことをきちんとするという性格は大きな違いを生みます。例えば、勉強したくない生徒が二人いたとします。勉強した生徒はしなかった生徒より抜きんでることになります。健康に問題のある二人のうち、運動や食事療法を行った人は、行わなかった人より健康になるでしょう。

管理、監督
我が子三人はピアノを習っています。レッスンについての思いは三人三様です。長男は「ピアノは習いたくない」と言います。しかし、私は二十歳になるまで練習を続けるように言いました。その方が彼の為だからです。長女は1年ほど前に興味を失うまでは非常に上手に演奏していました。それから少しずつ腕が落ちてきました。次女はピアノが大好きで自ら練習します。そして、非常に上手く演奏します。
私が子ども達にピアノを習い続けてほしい理由は二つあります。
第1の理由は、将来おそらく必要になった時にその才能を使ってほしいからです。子どもの頃にやりたくない習い事を親に強制されたという話をよく聞きます。しかし大人になると、強制された習い事が役に立ち、親に感謝するのです。2週間ほど前にある小学校の先生から聞きました。彼女は二十歳までピアノを習うよう母親に言われたそうです。習いたくなかったけれど、辞められなかったそうです。もう少しやさしい先生に変えてほしいと母親に頼みましたが、頑としてゆずらなかったそうです。一度やめましたが再開し、結果的に二十歳まで続けたそうです。教師になった今では、ピアノを習ったことを母親に感謝しているそうです。教師としてピアノの才能を活用しているからです。
我が子達自身は自覚していませんが、彼らには音楽の才能があります。生まれながらにして才能があったわけではありませんが、常に音楽に接する環境で育てられました。生まれてからほぼ毎日、歌ったり、音楽のビデオをみたり、聞いたりしています。家にはピアノがあります。子ども達は音楽の才能に引き寄せられていったのです。次女は将来歌手になりたいと言っており、歌手の真似をします。
第2の理由は、ピアノを習うことで様々な面で成長するからです。ピアノの練習は、忍耐、自律、義務感、集中力、細部への気配りといったことです。ピアノは文化も階級も超えます。素晴らしい人間を作ります。たとえ将来ピアノを弾かなくなっても、人間として成長し素晴らしい大人になると思います。
次女がピアノを好きになったのは自然な流れでした。兄弟が弾いているのを見て4歳の頃には興味を持ち始めました。
2番目以降の子どもの教育は比較的簡単です。自然と兄弟の真似をするからです。親の努力は最小限で済みます。彼らには学びたいという願望が宿っており、それが学びを促すのです。
脳科学者の研究によると、脳は環境に応じて成長するそうです。早期に始めるほど、子が才能を開花させる可能性が高いそうです。才能は家族や社会に宿るわけです。
オアシスでは、お兄さん、お姉さんと一緒に下のお子さんたちも教室に参加するのを奨励しています。これによって、下のお子さんたちも刺激されるからです。非常に良い結果を生み出しています。
親や教師が子どもを理解するには、集中力と決断力が必要です。2週間ほど前、子ども達のピアノの先生(私の先生でもある)と話し合いました。息子に教えるのは非常に難しいと言われました。何もしない時があるからです。今は長女もあまり練習しません。その晩私は子ども達に話しました。子どもに向かって叫ばずに、ピアノを習ってほしい理由とレッスンをまじめに受けるよう、落ち着いて説明しました。先生が一生懸命教えてくれるのに迷惑をかけるのは間違っていると伝えました。そして、新たに練習の計画を立てました。たとえやりたくなくても、ピアノの練習は子ども達の為になると切々と説明しました。

その日から息子を朝6時に起こすようにして、ピアノの練習か勉強をすることにしました。娘たちはその後に練習会います。彼らは以前よりもきちんとやっています。子ともたちに特定の義務を与え、彼らどの様に向かい合っているか、妻と私は注意深く見守っています。

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