目標は高く掲げて
Posted on 2012年9月6日
投稿者: サカラ サイモン
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今年度の当初から授業の速度を早め、内容も更に充実させようと努めてきました。殆どのクラス、特に毎回生徒が休まず出席するクラスでは成果が出ています。授業外でも努力している生徒たちは特に優れた成果を上げています。
更に高い段階へ到達するために確固とした基盤を築くよう、私は、リスニング、スピーキング、読解の3つの分野に注力してきました。リスニングは言語学習において最初、かつ不可欠な段階です。聞いたことのない事は口から出てこないからです。つまり、出すためには入れないとなりません。
生徒のリスニング、スピーキング、読解の能力を同時に伸ばすために、授業時間のうち15~20分をリスニングと音読に割くことにしました。生徒の状況によって多少の増減はありますが。
リスニング学習の目的は、内容を理解するだけでなく中身に慣れ、努力せずに再生できるようになることです。効果的なリスニングの練習の特徴は以下の通りです。
1.基本構文から始める
リスニング力を高めるには、基本から始める必要があります。基本構文を理解している生徒はいますが、意味のある内容を表現できません。初歩レベルがこなせない生徒に難解な教材を使用し学習するのは意味のないことです。
2.たくさん反復する
言葉に慣れる為には、努力せずに再生できるまで、型、フレーズを何度か繰り返さなければなりません。型を習得した生徒は難なく再生できるだけでなく、正しく適切に使えるようになります。
3.実用的である
リスニング教材を最大限に利用するには、中身が実用的であることが必須です。つまり、実際に使えるものでなければなりません。音読は機能的な言葉を習得するにはとても効果的な方法です。発音だけでなく、綴り、言葉の流れ、文法を同時に学べるからです。学習者が言葉を使えるようになることを促進します。
4.時間の必要性
始めは難しく退屈と感じるかもしれませんが、効果的なリスニング学習は長期持続的な結果をもたらします。多くの学習者は学び急ぎます。簡単で素早く学べる方法を模索しがちですが、残念ながら近道はありません。
5.練習
何事も練習が必須です。英語のレッスンは週に一度きり。1時間の授業で何を学びとれるかは学習者にかかっています。次の授業までの間に何かをする生徒は、そうでない生徒よりも早く上達します。更なる練習が、学ぶべきことが沢山あることを学習者に悟らせてくれます。
日本人の生徒、日本語学校の生徒は、日本語の力をつける為に過程で日本語の本を読むでしょう。英語と接する時間が限られることを思えば、英語学習者は更なる努力が求められています。
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