高速かつ効果的な言語の発達の為の戦略的読解法―その1

高速かつ効果的な言語の発達の為の戦略的読解法は非常に効果的で、私自身の子ども達の英語、日本語の読解力を育てる為に活用しています。私自身の日本語能力の向上にも利用していますし、授業でもこの方法を用いて素晴らしい結果を残しています。
高速かつ効果的な戦略的読解法は、まずは生徒の読解力を高めることに重点を置きます。読む力が増すことで言語理解能力や流暢さが得られ、更に会話能力も向上します。会話能力が向上すれば文法も向上します。読んでいる文章の意味を理解するよりも前に、まず読めるようになることが必要だということを理解してください。
今回のシリーズでは以下の3つの戦略的方法について述べます。
1.良い本の特徴(今週)
2.子どもや生徒をどうやって手助けするか(来週)
3.戦略的な読解法の効用(翌々週)

1.英語を学ぶために効果的な本の特徴
多くの本は言語の習得に効果的とは言えません。私は言語の専門家の研究を読んで、英語能力の向上の為に効果的な本には以下の様な特徴があることが判りました。
1.翻訳文もカタカナも無い本
翻訳文もカタカナも無い本の方が効果的な学習に役立ちます。能力取得の為に努力することで脳が発達することは研究が証明しています。努力なしに学ぶことは見せかけです。自分で能力があると思っていても、実際には能力が無いのです。
2.年齢に適している本
本の内容が学習者の年齢に合わなければ、その本は学習者には成熟しすぎています。例えば、学校の教科に関する本は幼稚園生には合いません。一方、若年齢層向けの本は年齢が上の初心者の学習には効果があります。
3.理解を促すための挿絵や画像等がある本
子どもは直感的に多くを学びます。挿絵等の視覚の手助けは文章に背景を与え、翻訳や説明が無くても新しい事実、単語、言語を学ぶ事を促します。
4.主人公がおり話の展開がある本、または主題がある本
物語は子どもが理解できる事象を有していることが必要です。文章に前後関係がない本、物語として話が展開しない本、一貫した主題が無い本等は、言語の習得には役に立ちません。
5.言語の反復パターンがある本
流暢さはたくさん反復することから生まれます。反復、変化はパターン認識に役立ちます。
6.長さが適切な本
話の長さは学習者のレベルによります。初心者には8~10ページ程度で十分です。
7.話が面白く、挿絵が魅力的で、子どもが「もう一度聞きたい」と思う本
たとえ内容を理解できても1回読むだけでは不十分です。言語習得のための読解には、意識せずに内容を再現できるようになるまで教材に慣れることが必要です。

Oasis英会話ブログ>> 携帯用
Oasis英会話淵野辺HPへ

//

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。