高速かつ効果的な言語の発達の為の戦略的読解法―その3

戦略的な読解の効用第一の目標は、学習者が本を読めるようになること、暗記できるようになることです。まずは読み聞かせ、その後自分で読んでみることで出来るようになります。これは、日本語、英語に関わらず、どんな本でも当てはまります。親や教師が読んだ後、子どもが完璧に読めるようになるまで、何度か読ませましょう。子どもが英語の本を読んでいる場合、この段階での物語の内容の説明は不要です。むしろ子どもに、挿絵や話の流れから言葉の意味を想像する機会を与えるべきです。読めば読むほど子どもの心の中で言葉の意味が展開し始めます。子どもは、見たこと、聞いたことをつなぎ合わせ、心の中で結論付けます。認識心理の研究では、個々の努力によって得られた能力が効果的な学習へ変化するそうです。また、子どもは本来好奇心が強く、直感で理解できるのです。

大人、子どもにかかわらず、学習者はそれぞれ異なります。従い、得られる成果の種類や成果が表れるまでの時間は学習者によって異なります。学習者が好きな本や物語を使用することが、学習者の動機を保ち続けるのに役立ちます。

この戦略的な読解法は、きちんと行われれば多くの効用があります。

第1に言語に慣れることです。言語を認識でき、それを再現できやすくなります。

第2は流暢に読めるようになることです。流暢に読めれば、読めない学習者よりも早く学びます。

第3は語彙が増えることです。学習者は文脈、挿絵、図表などから言葉の意味を推量できるようになるでしょう。

第4は文法が更に理解できるようになることです。読んでいる間に学習者は、文脈の中で実際に使われている言葉に遭遇します。これにより学習者は新しい言葉を覚え、その言葉の使い方をも覚えるでしょう。

第5に、学習者は新しいことを素早く学べる能力を得られることです。練習は、情報を短時間で処理する脳の力を高めます。脳はさらに複雑な構造を理解できるようになるでしょう。ウェイトを持ち上げて筋力をつけるのと同じです。継続的な練習により、さらに重いウエイトを楽に持ち上げられるように筋力が付くのです。

始めは難しいかもしれません。しかし、読書に慣れ、肯定的なフィードバックを与えられ、進歩が実感できれば、子どもは読書が楽しめるようになるでしょう。

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