チャンスが与えられれば、子どもはちゃんとできる

私は最近、やらなければならない時には子どもはきちんと行えるという事例を体験しました。

まずは、私の子ども達です。
月~金は、妻は7時に家を出ます。そして子ども達が登校し、私が最後に家を出ます。私は家を出る前に食器を洗い、掃除をします。
2週間ほど前、渡米してセミナーへ出席しました。4日間家を空けるので、朝、食器洗いや掃除ができなくなりました。何が起こるだろうと思っていました。出発前に、できる事はやるように子どもに言おうと思っていたのですが、しかし話せずに家を出てしまいました。
私が家にいる時は、少なくとも自分で使った食器は洗うよう、子どもに言わなければなりません。それでも時々忘れるので、登校した後に私が洗うこともあります。
しかし、私が出発した日の午後、妻が帰宅すると、子ども達は食卓を片づけ、食器を洗い、部屋の掃除機をかけてあったと妻から聞きました。大人の監視の目がなくても出来たのです。

つぎは心結ちゃんです。1歳半の親子クラスの生徒です。
心結ちゃんはとても恥ずかしがり屋で愛らしい子です。教室に現れる時は、いつもお母さんにしがみついています。私が手を差し伸べると、後ろへ下がってしまいます。最近までは、おせんべいを渡すのも大変でした。
それは、私が帰国してから最初の水曜の授業でした。心結ちゃん親子しか来ませんでした。40分間、彼女だけと過ごさなければなりません。いつもは年上で積極的な子が何人かいるので、授業はスムーズにすすみます。しかし、その日の生徒は彼女一人だけでした。私はいつものやり方を少し変えなければなりませんでした。
有難いことに、心結ちゃんはその日はクラスに心結ちゃんだけと分かっていました。私が手を差し出すと、彼女も差し出してきました。表情が明るく、習い始めてから初めて、私のあとに続いて繰り返すことができました。授業が終わると私の手から嬉しそうにおせんべいを受け取りました。
心結ちゃんは突然成長し、実際の年齢以上に良くできました。1歳半の子にとって40分はとても長い時間です。歩き回らずに授業に集中させるは特別な能力が必要です。

これらのことから、私は次の事を学びました。
1.子ども達は、彼ら自身の中に存在することを行う。誰かがやっているのを見たことがなければ、やろうとさえ思わない。
2.子ども達は、機会が与えられれば、私たちが想像している以上にきちんとできる。観察することによって学んだ事を実行する素晴らしい能力がある。
心結ちゃんは恥ずかしがり屋でおとなしい子でしたが、周りを観察し、学んでいたのです。授業中に、他の子がどうしているか見ていたのです。
私たちが認識する以前に、子ども達は彼らを取り囲む環境から学び始めています。子ども達が学べる環境を作り出し、その中へ子ども達を置くことが大切なのです。

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