相模原校 淵野辺校 相模大野校
生徒の成績を見ていて分かったのは以下のことです。
1.短期集中の勉強よりも、少しずつだが着実に、継続的に努力した方が良い結果をもたらす。
2.間違った方法でたくさん学習するよりも、適切な方法で少し学習したほうが良い結果をもたらす。
語彙の問題と向き合うには
多くの人は単語の意味を丸暗記することに多くの時間を費やします。問題は、文脈での単語の使い方を理解せず意味だけを覚えることです。多くの単語は状況に応じて意味が変わります。”get”を例にとりましょう。以下の文章ではgetの意味はどうなるでしょう?
1. Get up.
2. Get lost.
3. Get along.
4. Get over something.
Getが使われる表現は上記以外にも沢山あります。たとえgetの意味うちのひとつを知っていても、それほど役に立たないでしょう。単語によっては滅多に使われない意味もあります。そんな意味を覚えても時間の無駄です。
この問題を解決するには、意味よりも表現を学ぶ事が有効です。表現は複数の単語で構成され、単語が作用して意味を成します。表現が連なって文章を構成し、ストーリーが成立します。
私たちの脳は、似ているものを関連付けて覚えるようになっています。つまり、単語だけ、表現単体だけ、文章単体だけで覚えるより、本で読んだ単語の方が記憶に残りやすいのです。また、たとえ意味が分からなくても、文章で読めば推量しやすいでしょう。
語彙の問題に取り組む時、①消去法、②置き換え法、の二つを生徒に教えています。
排除法は、問題文を読んで、確実に間違っていると思われた回答をあらかじめ選択から外すことです。置き換え法は、空欄に回答をあてはめた時に「正しい」と感じるものを選ぶことです。
置き換え法の正答率を高めるには、英語の流暢さが必要です。
3級の問題を例に挙げます。
When Adam went to London last summer, he went on a bus ____ around the city.
1. play 2. care 3. hobby 4. tour
まず、「バス」という単語に注目し、これに合うのは何かを考えます。次に、空欄に各単語を入れてみて、正しいと思うものを選びます。
沢山の文章を読み、沢山の英語を聞いた人の方が、単に単語を覚えるよりも正答する可能性が高いでしょう。