相模原校 淵野辺校 相模大野校
オアシスで学んでいる6年生の生徒が英検3級の筆記試験に合格し、2次試験に進みました。65点満点中61点を取りました。4問間違えただけです。実は、彼は自閉症なのです。
彼の成功の秘訣は何でしょう?
結果を見たあと彼の母親に電話をかけ、この年齢で高得点を取った秘訣を尋ねました。週に1回、1時間のレッスンだけでは、この様な結果を得るのは充分ではありません。英語に磨きをかける何かを行っているはずです。
母親によると、彼は小さい頃から英語に興味を示していたそうです。セサミストリートなどの英語の番組が好きだったそうで、ビデオを見せていたそうです。非常に記憶力が良く、音楽も得意で、英語と音楽は一度聞けば簡単に繰り返せたそうです。そして、オアシスで使用しているRaz-kidsが最も役に立ったと話していました。
この子は、オアシスでの授業以外には一切英語を習っていません。彼は、継続的な努力でこの様な素晴らしい英語の能力を勝ち得たのです。英会話も非常に上手です。
こ の様な結果を目の当たりにして、私はリスニングの重要性を再認識しました。継続的にリスニングを行い、音読することが、言語能力を高める最良の方法なので す。彼は、マークシートの回答欄の○を上手く塗りつぶすことも容易ではない子なのです。日本語も上手に書けないこともあります。しかし、英語を理解し、上 手に読むことも話すことも出来るのです。
他の子どもも同じような結果を得られるか?
彼は他の子どもに比べ覚えるスピードが速いですが、継続的に英語のリスニングを行っていなければ能力は眠ったままだったはずです。私は、潜在能力が高いにもかかわらず、能力を伸ばす努力を怠って、結果を出せない子ども達を見てきました。
この子は、Raz-kidsを定期的に行っている子ども達の頂点にいます。データが物語っています。
この子は2010年の8月にRaz-kidsを はじめました。そして、317冊の本を聞きました。このうち、121のクイズに挑戦し、105冊の本を読みました。88冊は音声を録音しました。この期間 にこの子は、初心者レベルからレベルHまで到達しました。文字通り、各レベルの全ての本を読みました。レベルHはアメリカでの小学校1年生レベルの英語で す。
私 がこれらの数値を述べた目的は、継続的な努力とそれがもたらす結果の相関関係を示したかったからです。私は、どんな子どもも適切な指導を受ければよい成績 を修める可能性があると信じています。我が子達も同様です。どんな学習者も継続的に英語を聞くようにすれば、能力を伸ばせる可能性があるのです。
発達障害、学習障害等のお子さんをお持ちの方の参考になればと思います。どんな子にも得意な事があります。大切なのは、子どもが持つ能力を見つけることです。その次に大切なのは、その能力を伸ばせる環境を与えることです。そして、その子の能力を伸ばす努力をすべきです。
どんな子どももサクセスストーリーの主人公になる可能性があるのです。