素晴らしいスタートを切るために　－　その５

先週からの続きです。

散歩から戻り、シカゴのホテルの部屋で書いています。今朝の天気は最高。時差ボケのせいで早く起きてしまいました。何とか４時間半眠ったので、気分も新たに書けています。

今 回は忍耐について述べます。今回のシリーズの中で最後で、６つ目に大切なものです。忍耐は成功には欠かせない要素ですが、現在では最もお目にかかれない能 力になりつつあります。物事のスピードは増すばかりで、毎日早くなっています。人々はアイコンをクリックしたり、ボタンを押したりして、欲しいものはすぐ に手に入れたくなっています。

忍 耐力不足は多くの失敗の原因です。出だしは良好でも結果が出るまで待てないので、人々はすぐにあきらめてしまいます。あなたにも、何かに挑戦して思うよう な結果が得られず、あきらめてしまった経験はありませんか？外国語に挑戦してあきらめてしまったことはありませんか？運動やダイエット、新しい習慣を取り 入れるなど挑戦しても、望んだ結果が得られず途中でやめてしまったことはないですか？

親であれ教師であれ、子どもを効果的に指導出来ないのは忍耐力不足が大きな原因です。子ともたちが効果的に学ぶには忍耐力が必要です。親、教師に忍耐力が無ければ、生徒はストレスがたまり、授業の効果が落ちてしまいます。学びは成長と同じ。条件さえ整えば問題ありません。

忍耐力を育むには、私たちは以下の事を肝に銘じなければなりません。

１．これから取り組むことの動機や理由をはっきりさせましょう。何かに書き留めて、定期的に自分自身に言い聞かせましょう。あなたが知りうる限り、合理性があり、実現可能なものであることが大切です。確信したのなら、最後まで確信を持ち続けましょう。

２． 取り組むことの成果が得られるまで十分な時間を確保しましょう。成功例を参考にしましょう。初期の成果がどの程度のものだったか、また、成果が出るまでの 必要期間も調べましょう。どれほどの努力が必要であったか、費用やその他必要なものがどれぐらいかかったかも調査しましょう。

１０~２０年で増えた体重を１週間で落とそうと考える人がいます。もしも１週間で結果が出なければ諦めてしまうでしょう。健康を考えて長年の悪習慣を１週間で変えたいと思う人もいます。私は、恒久的な結果が得られるまで、せめて１年間の継続的な努力が必要かと思います。

お 子さんが１年程度で英語が話せるように望む保護者の方もいらっしゃいます。子どもは１年で言語がかなり発達しますが、能力を保つには一定期間以上適切な環 境でその言語を使う必要があります。最良の結果を得るには、どんな人でも何を学んでいても、一定期間、継続的な努力を払う必要があります。「一夜にして成 功」と言いますが、実際には何年もかかっているのです。

３．自身の努力の質と効率を分析しましょう。間違った内容、方法、時間などによって、思うような成果が得られていないこともあります。

４．状況を見極め、その状況下で目標が達成できるか判断しましょう。

結論：まず取り掛かりましょう。その後は目標に集中し、自信を持ちましょう。今回述べた６つの重要事項に定期的に注意を払いましょう。６つの項目は、私が取り組んでいる事だけでなく、多くの人の役に立っています。きっとあなたの役にも立つでしょう。

皆さんの努力が報われますよう、成功をお祈りします。