私の子どもたちは英語を話したがりません

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私の子どもたちは英語を話したがりません

私の三人の子ども達は英語よりも日本語を話したがります。彼らの母語は日本語であり、日本語の方が楽だからです。学校では100%日本語ですし、友達とも日本語で話します。我が家では、子ども達3人の間は日本語しか話しません。起きている時間の殆どは日本語しか使いません。

この状況は当然であり、防ぎようがありません。どの国でも子どもは同じです。アメリカで生まれ育った日本人は、日本語より英語で話したがります。日本への帰国後、友達ができて学校に慣れてくると、英語より日本語を好むようになります。

我が子達に英語を話させるために、妻と私は「家では英語しか話さない」という決まりを作りました。果たして機能したでしょうか?残念ながら駄目でした。3人では日本語を話した方が楽なようです。しかし子ども達が私に話しかける時は英語です。私と話すときは英語のみと決めたからです。

我が子達が英語より日本語を好む理由は2つあります。まず、英語を話さなければならない必然性が無いから、そして、日本語の能力が英語に勝るから、です。

英語を話さないのは、何と言っても、必然性が無いからです。英語を話す必要性を生じさせるためには何をしたらよいか、私はいつも考えています。

ひとつの方法は、私と話す時は英語のみとしたことです。学校での出来事や、その日がんばった事、翌日の予定などを都度聞くようにしています。英語を話させることはできますが、大抵の場合、子ども達は英語を話すのに苦労している事が明白です。しかし、とにかく彼らは英語を話しています。

もうひとつの方法は、英語の教材を一緒に読み、彼らに質問をすることです。内容についての意見も聞くようにしています。更に、一緒に英語のゲームをする方法もあります。

帰国子女のクラスでは、上述の方法も用いて指導しています。

もう一つの理由は、英語の能力が日本語より劣るからです。日常生活では日本語を使っているので、英語より日本語の方が語彙などが豊富だからです。語彙を増やすために、毎日英語の本を読ませるようにしています。読書は言語学習に欠かすことができません。日常生活では触れる事のない単語に触れるからです。日常生活で使う英単語は限られています。宇宙探査や牧場やジャングルの動物、チョコレートの製造方法などについては、通常、家庭では話さないでしょう。これらの本を読めば知識が深まるだけでなく、語彙も増やすことができます。興味がある本を選ばせ、読ませるようにしています。時々は「こんな本も読んだらいいよ。」とアドバイスもしています。

昨年、子ども達は11年ぶりにザンビアに帰国しました。前回は、長男は2歳、長女は1歳の時で、次女は生まれていませんでした。(彼女にとっては初めての帰国でした。)彼らは、驚いたことに、親戚やいとこ達とは自然と英語で話したのです。英語以外に方法が無かったので、持っている能力をフル活用したのです。

では、どうしたら子ども達の英語の能力を伸ばせるでしょう?

1.英語のレッスンが無い日でも、英語を話す練習をする機会を作りましょう。子どもに英語で話しかけたり、本を音読させたりしましょう。英語のゲームを一緒にやるのもお勧めです。

2.英語を話すために欠かす事のできない道具である語彙や表現方法を習得するために、毎日リスニングと音読をやりましょう。適切な道具あれば、必要な時に使うことが出来るからです。

目に見えた成果が出ていないと感じる時もあるかもしれません。しかし、必要性が生じたら使うことができるでしょう。

音読の大切さ

言語能力向上においての音読の重要性は、いくら強調してもし過ぎる事はないでしょう。日本の学校では音読を毎日行います。日本語能力の向上に欠かせないからです。つまり、英語の音読は毎日最低限行うべきことです。音読は、言語能力を伸ばすのに不可欠な土台を築くのです。

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