相模原校 淵野辺校 相模大野校
効率的な教育方法と効果的な教育方法には違いがあります。効率的な方法では、効果的な方法よりも目に見える結果を短期間に出します。しかし、効果的な方法は長期的に見て質の良い結果を生み出します。効率的な方法は数値と関係があります。時間の長さ、テストの点数などです。効率をもとめる親、教師はせっかちで、極力短時間で目に見える効果を得るためには何でもします。一方、効果を求める方法の場合は、数値は目的ほど大切ではなく、単に学習過程での限られた側面として考えられています。効果を求める親、教師は時間的な指標や結果よりも、目標に重きをおきます。
教えるとは?
著書Rousing Minds to Lifeの中で著者のサーブ博士は、教えるとは「行動を支援すること」と定義しています。教える事は行動を支援することであり、その支援によってある行動が完遂された時に教育が行われているとみなす、と指摘しています。
親と教師の役割は何か?
親と教師の役割は、学習者が実行することを支援することです。真の学びの為には、効率ではなく効果に焦点を当てるべきです。子どもの能力の発達が目標であれば、保護者から提供される支援のパターンは、より機敏で、不測の事態に対応でき、かつ辛抱強いものであるとサーブ博士は述べています。教育の支援の一つの方法はモデリングです。モデリングとは、学習者に行ってほしい事を教師がデモンストレーションし、それを学習者に真似をさせることです。既に知っていることを実演する必要はありません。
既知の事実を教える事は学習者が退屈になるだけでなく、学びを阻みます。効率を求める親、教師は学習者が行動する前に手を差し伸べてしまう強い傾向があります。一方、効果を求める教師は学習者が行動に必要としている時間を十分に与えます。学習者は行動を完了するまで、段階を踏んで辛抱強く導かれます。学習者がつまずけば、効果を求める教師は、学習者に代わって行動するのではなく、モデリングをして見本を見せます。モデリングは、特に年少者に対しては、口頭での説明より効果的です。初めての行動に時間がかかっても、上手にできなくても、重要ではありません。その後の進歩が大切なのです。