効率的な教育方法は効果的ではない その2

サーブ博士によれば、行動を支援する第2の手段は学習者(子ども)の行動を管理することです。行動の管理の目的は、望ましい行動を促し、望ましくない行動を阻止することです。学習時に子どもの行動を管理する

効果的に行動を管理するには、学習の目的、目標を明確にすることが必要です。例えば教室でゲームをする目的は、教師が生徒同士のコミュニケーションを促すためなどです。目標はゲームをすること、目的はコミュニケーションすることです。

家庭では、親は子どもに本を読んでほしいと思っているでしょう。目的は本の中身を学ぶこと、あるいは、静かに座って何か生産的な事に集中すること等になるでしょう。

いずれの場合でも、子どもに望むことは明確です。

生徒が期待通りに出来れば、誉められ、ご褒美を与えられます。望ましくない事をすれば、年齢にもよりますが、叱られ、お仕置きされ、特権を取り上げられたりします。

望ましくない行動をした時

効率をもとめる教師はすぐに結果を求めるのですぐ叱るでしょう。子どもを怒鳴りつけることもあります。効果を求める教師は感情をコントロールし、子どもの話を聞きます。「どうしてこんなことをしたのか?」「自分のしたことが正しい事なのか?」「あなたの行動の結果、私は何をしなければならないか?」などです。子どもからの返答を心から聞こうとします。

2.効率を求める教師や親は、子どもを脅したり、うそをついたりします。

例えば、「やらないとご飯をあげませんよ。」と言ったりします。言ったことを実行するつもりはなく、自分の指示に従わせるために脅すという手段をとります。一方、効果を求める教師や親は、何かをする前に重要性をきちんと説明し、手順に沿って取り進めるよう促します。

3.効率を求める教師は生徒へ賄賂を使う

効率を求める教師や親は、何かをする前に子どもに報酬を与えます。一方、効果を求める教師や親は、すべき事が終わったらご褒美がもらえると約束します。

基準を決める

子どもは訓練が可能です。教師や親にとって大切なのは、基準を決め、それを達成するために努力することです。達成までには時間が必要です。子どもが反抗する理由は多くの場合、教師、親の子どもの扱い方が下手だからです。つまり、効果ではなく効率を求めているからです。

私自身の子育てや教師としての経験から、どんなに小さな子どもともコミュニケーションすることを学びました。子どもが好ましくない行動をすれば、私は何をしていても一度手を止め、その子の目を見て話します。大声をあげたり、怒りに任せて行動したりしません。私の話に集中して欲しいので他の子から離れた場所に移動します。そして、「こんなことをしたよね、やって良い事だったかな?」と聞きます。「自分が正しかった。」と答える子はいません。「いいえ」と答えた後、理由を聞いて、その行動が引き起こしてしまった結果を諭すようにしています。

 

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