子どもにさせたいことをさせるためには?その2

幼児クラスのレッスンの雰囲気のビデオはこちらです。

新年あけましておめでとうございます。

前回のブログでは、子どもは「言葉」(耳にしたこと)から影響を受けると述べました。もっと早く続きを書く予定でしたが、都合によりこの時期になってしまいました。お詫び申し上げます。

今回は、子どもが「目にしたこと」からどのような影響を受けるかについて述べます。子どもに何かを教えるには、手本や例を挙げて示すことが最良の方法です。行動は言葉より多くを語るという諺の通りです。子どもは、他人を見て方法を学びます。親が意識していなくても、実は子どもに教えているのです。

私たちの行動と言動が一貫していないと、子どもと効果的にコミュニケーションできません。言うことと行動が違うと意図が伝わらず、子どもは混乱してしまいます。

例えば、子どもにテレビやゲームをやめて、部屋に行って勉強するように言います。その後あなたはリビングに座って好きなドラマを見続けるとします。子どもは、「ママは遊んでるのに、私は勉強している」と思うでしょう。子どもは勉強しようと頑張るでしょうが、テレビの音が子どもの集中力の邪魔をするでしょう。一方、あなたがテレビを消して本を読めば、子どもも勉強するようになるでしょう。同様に、子どもに健康的な食生活を送らせたい、きちんと時間管理をさせたいなら、あなたがきちんとした見本を見せるべきです。あなた自身がテレビを見たりやゲームばかりしていたら、子どもは健全な習慣を身に付けないのです。

我が家では、だれかが宿題をするなら、他の誰もテレビを見る事が出来ません。たとえ、どんなに見たい番組をやっていても。宿題の少ない次女でさえ、本を読むか、消音でピアノの練習をするように言われます。

私が、時代に乗り遅れないよう最新のニュースを見たり、NHKの好きな番組「プロフェッショナル」を月曜の夜に見たくても、子どもが勉強していたらテレビをあきらめなければなりません。

長女は私立の中学を受験をすると決めました。私達夫婦は頑張ればきっと受かると確信しました。彼女の意識は既に高いのですが、私達は、目標を達成する事で得られるものについて彼女に話し聞かせ、更に意識を高めようとしています。

私達は彼女を最大限にサポートしています。塾には行かせず、家庭で勉強させると決めました。しかし、私達は日本で教育は受けておらず、日本語の能力も限られています。

受験に備えて必要な問題集を買い揃え、一緒に勉強しています。私達自身が予習をし、彼女に教えられるまで十分に理解します。おかげで、この数か月間で過去15年間よりも日本語の読解が上達しました。社会科では、日本史、市民権、義務や政府の構造について学びました。国語では漢字だけでなく諺や故事成語なども学びました。

子どもと一緒に勉強することで彼女自身を更に頑張らせることができただけでなく、他の二人の学習意欲も向上しました。次女は2年生なので宿題は少ないのですが、親が勉強しているのを見て勉強したいと思ったようで、社会や理科も勉強し始めました。インターネット上で かいとうねこぴーhttp://www.nekopy.comという子ども向けの学習サイトを見つけて勉強しています。また、教えていないにもかかわらず、子ども達と私たちの食事の癖も似ています。

更に例を挙げましょう。私の成人クラスの生徒さんの4歳のお子さんです。上のお子さんは幼児クラスに通っており、お母さんはレッスンにこのお子さんを連れてきます。彼はお兄ちゃんのクラスにも時々顔を出します。彼は、英語の本を読もうとし、私に英語で話しかけようとします。お母さんは、「彼は子ども向けの英語教育のサイトを見るのが好きなんです」と言っています。彼は一度も授業を受けたことがないにもかかわらず、母親や兄の姿を見て既に多くを学んでいるのです。

子ども自身に何かを一定の方法でやらせようと思うなら、単に指示を与えるだけよりも有効な方法があります。それはあなた自身が実践して見せることです。正しい方法で、更に多くの事をさせる事が出来るでしょう。しかし時には我慢や忍耐が必要です。「ローマは一日にして成らず」ですが、結局は大都市として栄えたのですから。

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